2008.10.21

Drecom

ドリコムの行動ターゲティング広告技術「ad4U」が、にわかに騒がしい。

IT-PLUSの「行動ターゲティング広告はどこまで許されるのか」という記事の中で、ドリコムの行動ターゲティング広告技術の「ad4U」が、セキュリティ的に問題があるのではないかと指摘されています。

記事の冒頭は行動ターゲティング全般に渡る話題から入っていますが、結局のところドリコムの ad4U に対する否定的な意見が記事のメインのようです。

「楽天ad4U」は、「ユーザーのブラウザー側で保有している履歴情報をもとにユーザーの嗜好を解析して、広告を配信するという仕組み」だという。これはどういうことか。筆者が調べたところ、ブラウザー側の欠陥を突くことによって閲覧履歴を取得するものであることがわかった。

行動ターゲティング広告はどこまで許されるのか インターネット-最新ニュース:IT-PLUS

ふむふむ、ついにニュースになったか。
元ドリコムズとしては、やはり気になる。

指摘されてる問題点は以下の2点。

ブラウザー側のバグを突くプログラムを配信するという手法は次の2つの点で問題があるのではないか。

第一に、将来、ブラウザー側のバグが修正されたら、この広告は機能しなくなる。バグの存在を前提にしたシステムをビジネスとして展開することにリスクはないのか。

第二に、このような方法で閲覧履歴を参照するプログラムは、現在国会で継続審議となっている刑法改正案の「不正指令電磁的記録作成等の罪」(いわゆる「ウイルス作成罪」)のいう「不正な指令」に該当するおそれがあると筆者は考える。なぜなら、これは、人がブラウザーを使用するに際して「その意図に反する動作をさせる」プログラムだからだ。

行動ターゲティング広告はどこまで許されるのか インターネット-最新ニュース:IT-PLUS

1つ目のビジネス展開上のリスクについては、ドリコム側が考えるべきことなので、華麗にスルーでいいでしょう。(編集者が消せよこれくらい、と、思わんでも無い)

2つ目が重要。どの法律に、どれくらい触れるのか or 触れないのかは、行動ターゲティング広告を展開する上で非常に気になるところです。『人がブラウザーを使用するに際して「その意図に反する動作をさせる」』というのは定義が広すぎるし、これだけではセーフ/アウトの判定は無理でしょう。

法律でドリコムアウト!ってなるんなら、ブラウザが先に対応するよね。
法律でドリコムセーフ!ってなるんなら、一気にここでのプレイヤーが増えるよね。

どっちにしても、やると決めたからには、法律の結論が出るまでがドリコムエンジニアの腕の見せ所って訳ですね。

もはや僕も外野の一人でしかないのだけれど、ドリコムの ad4U が "いける" のか "いけない" のかは、日本の Web 業界にも大きな問題だと思うので、ぜひドリコムエンジニアのみなさんには頑張ってほしいです。

ここまでいい意味でも悪い意味でも注目される技術が、その技術の本質以外の問題で消えていくのは悲しいですよね。

まぁここまでいやがられてるなら、個人的には

ガンガンいこうぜ


ps.
体が2つあれば、最適化の面でいろいろ ad4U の技術にチャレンジしてみたかったです。最適化という観点から行くと、結構面白い問題な気がするのですよ、これ。