Winny判決についてのまとめとエンジニアの今後

ITmedia News:Winny事件判決の問題点 開発者が負う「責任」とは (1/3)
ITmedia News:Winny裁判を考える なぜ「幇助」が認められたか (1/3)

に、Winny事件判決についての非常に「まっとうな」記事があがっている。

まず、金子氏が争っているのは、著作権法に関する事件ではない。すでに有罪判決が出ている二つの著作権侵害事件(これら事件を以下「侵害事件」と表記)に対して、金子氏が手がけたWinnyの開発や公開が幇助(ほうじょ)となりうるかを争っている事件。だから、本件は完全に刑法の領域の話で、金子氏の著作権に対する見解とか、彼の思想の社会的意義とかは、基本的に関係ない。

というように、この事件は被告が著作権侵害事件に関わる「幇助罪」に問われた裁判であり、その判決は「有罪」つまり幇助に関わったというものであった。

実は僕の実家は、両親や叔父(3人とも法学部卒)、祖父(法学部卒で元検事)などが法律に多少なりとも触れた人達で、僕もちょっとこの「幇助」というものについて興味を持ったので、少しこの事件について書いてみる。

さて、ここで「幇助」というものについてだが、これは幇助 - Wikipediaによると、

幇助(ほうじょ)とは実行行為以外の行為で正犯の実行行為を容易にする行為一般を指す。幇助犯の処罰を規定する刑法第62条は次のように規定している。「正犯を幇助した者は、従犯とする。」

ということらしい。もちろんこれは日本の刑法上の定義である。「幇」とは元来「人と人とのつながり」を意味し、「反清復明(清に反し明の復活を望む)」の集団のことを意味したらしい。また「幇助」は「人を助けること」という意味も持つ。これが、刑法上は「犯罪の手助けをしたらそれも一緒に犯罪にしますよ」という意味になる。要するに、被告は既に有罪になった(Winnyを使って)著作権法違反の2人を助けたということで有罪となった。

この影響で、一部のエンジニアが自分の身に危険を感じているようだが、実際には罪に問われるとしても問題となるのは「幇助罪」だけだろうから、幇助に関する簡単な知識を持っておけば危険は十分に避けられるはずだ。今回の判決が判例となるとすれば、「ちょっとおせっかいなエンジニアになった方が安全だよ」ということだろうと思う。それ以上の問題も無いし、気にする必要も無い。ただ、明確な悪意を持ってた場合には確実にアウトだから、注意しよう。

さて、ここからは実際に「ウィニー」裁判、判決要旨 - asahi.comを読んでいきたい。判決要旨を読むと、個人的に「助けた」ということの定義など、曖昧な点もあり、まだまだこの判決が完全な判例になり得ない部分が多く残されていそうだ。

以降長くなるので、次の「Winny判決要旨を読む | 京の路」に譲る。

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2006年12月19日 Winny判決要旨を読む - 京の路

「Winny判決についてのまとめとエンジニアの今後 | 京の路」の続きを。 このエントリーでは、「ウィニー」裁判、判決要旨 - asahi.comを読んで...