大学の授業の持つ意義と、大学時代にすべきこと。

昨日の「早稲田の理系学生向けのセミナーで、パネルディスカッションをしてきました。」というエントリーの続き。

今の授業と自分の将来や就職先との関連性に疑問を持っている大学生に向けて。

昨日書こうと思ってたことと違ったりするけど、そこはお気になさらずに。

目次は以下。

  • 勉強より学問をしよう。
  • 授業の持つ意義なんて分かんないけど、楽しければ理解しとこう。
  • 自分の好奇心に従おう。

勉強より学問をしよう。

これは僕が高校で学んだ一番大事なこと。

勉強とは「強く勉める」こと。
受験戦争を生き抜く為に、多くの人がやってきたことは、「勉強」です。

学問とは「問いつつ学び、学びつつ問う」こと。
自らの問いに対して答えを求め、自ら学んだ答えからさらなる問いを生み出すこと。
それこそが、大学生だけでなく、「学生」がするべきことではないでしょうか?

大学時代や社会人になってまで、受験戦争時代と同じ様に強く勉めることは、無意味だと思います。
さらに言えば、受験戦争自体も無意味だと思います。

勉強なんかで自分の好奇心を犠牲にしないように、学問をしましょう。


授業の持つ意義なんて分かんないけど、楽しければ理解しとこう。

僕も学部生の頃には、それぞれの授業がどんな意義を持ってるのかなんて知らなかったです。

大学院に行くと、自分や他人の研究に関係する授業の内容を復習する機会があり、「あの時にもうちょっとちゃんと授業聞いとけば良かったな」とか思うことも多々ありました。
でも「ちゃんと聞いとけば良かったな」と思えるのは、それぞれの授業を最低限理解していて、その学問の大枠を理解できてたからだろうなぁ〜と思います。

反対に、登録さえしなかった「宇宙通信」とかは、まったくその意義も分かってないし、むしろ一般教養の「経済学」とか「国際為替学(だっけ??)」とかの方が、その意義も理解できていると思うのです。

授業の内容なんていつまでも覚えてるモノではないので、テストが終われば記憶から消え去ってしまう授業もあるでしょう。
僕にも、受けたことすら忘れている授業が結構あります。

でも、自分にとって必要な授業は、いつか必ず記憶に蘇ってくるはずです。
そして僕の経験上、自分が興味を持って一度は理解した授業の中に、そういう授業が潜んでいたようです。

だから、その授業が楽しいのならば、授業の持つ意義よりも、授業の内容を理解したほうが良いと思います。
意義は後で学べるけど、内容はそのときしか学べないかも知れないのです。
教えてくれる人は、やがていなくなるのだから。


自分の好奇心に従おう。

僕は、中学〜高校の頃、経済学が好きでした。
高校のときには、工学部と経済学部と文学部の心理学のどれに行くか迷ってたくらいです。
まぁ結局は経済学より好きだった数学を取って、工学部に行ったのですが。

そして、大学時代には経済系の授業をいくつか取りました。
内容は高校の経済学とあまり変わんなかったけど、大学でそういった授業とってたおかげで、卒業してからも経済学への好奇心を失うことはありませんでした。

どうも多くの人は、小学校 ⇒ 中学校 ⇒ 高校 ⇒ 大学と進むにつれて、好奇心を失って行くように思います。
好奇心を失ったら、好きな仕事なんて見つかるはずもないんだし、好奇心は育てないと。

だから嫌いな授業をムリにがんばる必要なんてないし、すべてが嫌いな授業ばかりなら大学辞めた方がいいと思います。
そんな状態で大学に通い続けてたら、嫌いな仕事をしないといけなくなりますよ。

逆に学びたいことがたくさんあるなら、2回大学に通うこともありだと思います。
それにいまなら「工学部で4年間学んだ後で、経済学系の大学院に入る」なんてことも可能なはずです。
より幅広く、好きな仕事ができるようになるでしょう。

今学んでいることが楽しいなら、大学院に行くことも良いでしょう。
これもより深く、好きな仕事ができるようになるでしょう。

あなたがやりたいと思えることは、卒業証書よりずっと重要です。